「四国の水がめ」と呼ばれる早明浦ダム(高知県)の貯水率が低下しているとして、国や四国4県などで作る協議会は17日、香川、徳島両県で利用される水の供給量を19日午前9時から50%制限すると発表した。50%の取水制限は、2022年以来4年ぶり。
貯水率は37%、平年値を大きく下回る
17日午後6時現在の貯水率は37%で、平年値(79・9%)を大きく下回る。読売新聞の記者が現地で確認したところ、普段は湖底に沈んでいる高知県大川村の旧庁舎の屋根が水面に出ていた。
気象庁によると、四国では雨が少ない状況が続いており、ダム近くの高知県本山町では16日までの1か月間の降水量が41・5ミリと、平年比9%となっている。
制限拡大の経緯
協議会は貯水率が60%に近づいた今月3日、香川、徳島両県への供給量を20%減らす取水制限を開始。10日には制限を35%に拡大していた。それでも貯水率は改善せず、毎日2ポイント程度低下し続けていることから、制限をさらに拡大することを決めた。
高松地方気象台によると、四国の9月中旬までの降水量は平年並みか少ないと予想されている。
近畿や中四国でも雨不足
気象庁によると、近畿や中四国では7月以降、高気圧に覆われる日が多く、雨が少なくなっている。
今月16日までの1か月の降水量は、大阪市71ミリ(平年比67%)、岡山市55ミリ(同53%)、和歌山市7・5ミリ(同7%)など。
独立行政法人・水資源機構によると、17日午前0時現在の貯水率は室生ダム(奈良県)で66%(平年比14ポイント減)、青蓮寺ダム(三重県)で77%(同17ポイント減)などとなっている。同機構の関西・吉野川支社淀川本部は「全体的に平年より著しく低いわけではないが、貯水率の低下が続いているダムもあり、予断を許さない」としている。



