台風25号による大雨から一夜明けた22日、千葉県と神奈川県の住宅やアパートで土砂崩れによる被害が明らかになり、午後7時現在、両県で6人が死亡し、6人が安否不明となっている。台風の影響では宮崎県でも18日に土砂崩れで1人が死亡しており、全国の死者は7人に上る。
千葉県と神奈川県で相次ぐ土砂災害
千葉県では、鴨川市の2か所で住宅を巻き込む土砂崩れが発生し、80歳代の男女2人が死亡、男性2人の安否が分からなくなっている。同県では茂原市、袖ケ浦市、山武市でも土砂崩れによる家屋倒壊などで計3人が死亡した。
神奈川県では、横須賀市で60歳代の女性が自宅で土砂に巻き込まれて死亡。同市の70歳代の男女も自宅で土砂に巻き込まれ、連絡が取れていない。三浦市では住宅2棟に土砂が流れ込み、20歳代と30歳代の女性2人が安否不明となっている。
住宅被害と浸水、交通への影響
住宅被害は千葉、神奈川両県を中心に、茨城、東京、宮崎の3都県でも発生。22棟が全壊し、床上・床下浸水は計475棟に及ぶ。千葉県佐倉市ではJR佐倉駅北側を流れる高崎川が氾濫し、市街地が大規模に浸水した。
交通への影響も続いており、JR東日本によると、千葉県内では成田線など7路線が冠水などの影響で終日運転を見合わせ、5路線は23日も終日運転を見合わせる。成田空港では21日夜、約4000人が空港内で一夜を明かした。
停電や断水も発生しており、東京電力パワーグリッドによると、千葉県内では22日午後7時時点で4万軒余りが停電。県によると、約4000戸が断水している。
記録的な大雨と台風の今後の見通し
気象庁によると、台風25号は22日、関東沖を離れ、日本の東海上を東寄りに進んで23日朝までに温帯低気圧に変わる見込み。
21日夜までの48時間降水量は、千葉県市原市(487.0ミリ)、同県佐倉市(377.5ミリ)、東京都江戸川区(325.5ミリ)、神奈川県三浦市(365.5ミリ)など19地点で観測史上最大を記録。このうち、「レベル5土砂災害特別警報」が一時発表された東京・伊豆諸島の大島町では832.0ミリと、平年の9月1か月分の2.5倍近くに上った。



