台風15号が11日夜から12日にかけて接近した影響で、栃木県内では強風による被害が相次いだ。佐野市では飛ばされた物置が当たり男性1人が軽傷を負ったほか、倒木で高速道路が一時通行止めとなった。
最大瞬間風速28.6メートルを観測
宇都宮地方気象台によると、11日午後8時50分ごろ、宇都宮市で最大瞬間風速が28.6メートルに達した。佐野市では26メートル、小山市では24.8メートルを記録するなど、各地で強風に見舞われた。
強風の影響で、JR宇都宮駅西口付近では11日夜、高さ10~20メートルのケヤキが倒れ、車道や歩道を塞いだ。けが人はいなかったが、現場では多くの人が足を止めていた。宇都宮市の会社員女性(54)は「街中で大きな木が倒れたのは初めて聞いた」と驚いた様子だった。
高速道路や鉄道にも影響
東北自動車道や北関東自動車道でも倒木などで一時通行止めになったほか、鉄道でも強風による運転見合わせが発生した。
JR東日本栃木事業本部によると、同日午後4時20分ごろ、日光市野口のJR日光線日光―今市駅間で、竹が倒れて架線にかかっているのが見つかり、一時運行を見合わせた。上下線計4本が運休し、計4本に遅れが生じ、約960人に影響した。日光線ではこの日、鹿沼―文挟駅間、今市―日光駅間でも倒木などがあり、運休や遅れが生じた。
住宅被害と停電
県によると、宇都宮市や栃木市など6市町の住宅や非住家の建物の計30棟で、屋根の瓦が落ちるなど一部が破損する被害があった。また、栃木市や日光市など6市町では一時、計約1940戸が停電した。



