愛知県豊橋市教育委員会は、豊橋祇園祭(吉田神社例祭の花火と神幸行列)を市無形民俗文化財に指定した。この祭りは平安時代の「御霊会」を起源とし、もとは疫病除けを目的とする祭礼とされる。江戸時代には吉田藩の庇護を受けながら城下の人々によって受け継がれ、発展してきた。現在は毎年7月第3金曜から日曜までの3日間開催され、手筒花火や打ち上げ花火がよく知られる。本祭の神幸行列(頼朝行列)が華やかな姿を今に伝えており、今年は17日から19日まで開催される。
城下町の歴史と文化を象徴
市教委によると、神輿を中心とする神幸行列と花火を中心とする祝祭的行事が一体となって継承されている点が特徴。城下町の社会や空間に支えられながら継承されており、豊橋の都市史や地域文化を象徴する歴史的、文化的価値の高さが評価された。
市内の文化財142件に
今回の指定で、市内の指定・登録文化財は142件となった。無形民俗文化財としては国、県、市指定を合わせて6件目、祭礼行事では5件目となる。指定を記念し、行列関係の装束道具類が新調され、12日には吉田神社で指定奉告祭も開かれた。
「行列に注目して」と呼びかけ
吉田神社の祢宜、水谷昌泰さんは「花火が有名だが、祭礼の根本は頼朝行列。指定を機に改めて行列に注目して」と呼びかけている。



