岐阜県大垣市の市文化財保護協会は、織田信長や豊臣秀吉の家臣として活躍した戦国武将・稲葉一鉄の生涯をまとめた冊子「西美濃の戦国武将 稲葉一鉄」(A5判、94ページ)を発行した。同協会の理事で市立図書館専門員の児玉剛さん(63)が一昨年から史料に沿って執筆し、剛直な武人でありながら教養も兼ね備えた一鉄の姿を描き出している。
「一徹」の語源とされる武将
一鉄は幼少時に仏門に入って修行したが、兄たちが相次いで亡くなったため、11歳で家督を継いだ。曽根城(現大垣市曽根町)の城主で、美濃三人衆の一人とされ、斎藤道三、織田信長、豊臣秀吉らに仕えた。勇猛で頑固な性格で、一度思い込んだら一筋に押し通す「一徹」の語源になったともいわれる。
教養人としての一面
一方で、茶の湯、香道、和歌などに通じる教養人でもあった。自ら薬草などを調合して効能を試し、子や孫らの病気を治したことも文献に残っている。冊子ではコラムなどを添えて読みやすく仕上げている。
販売情報
冊子は1冊税込み1000円で、市教育委員会文化振興課や市郷土館、大垣城で500部を販売する。



