SNSの「いいね」から詐欺被害、大阪で上半期170億円超 過去最悪
SNSの「いいね」から詐欺被害、大阪で上半期170億円超

2026年上半期(1~6月)、大阪府警が把握した特殊詐欺の被害額が171億9344万円に上り、上半期として過去最悪を記録した。1日あたり約9500万円がだまし取られた計算となる。

特殊詐欺の被害額が急増、SNS型とニセ警察が約8割

府警の犯罪対策戦略本部によると、特殊詐欺事件は2231件(前年同期比2.7%増)で、被害額は60億1134万円増え、171億9344万円(同53.8%増)に達した。

特に顕著だったのは、「SNS型投資詐欺」(568件)と「ニセ警察詐欺」(501件)の2つの手口で、これらだけで特殊詐欺被害全体の約8割に当たる132億6942万円を占めた。

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SNS型投資詐欺の手口、偽アプリで利益見せかけ

SNS型投資詐欺は、SNSを通じて暗号資産や株に投資すれば利益が得られるなどと信用させ、金銭をだまし取るもの。偽物のアプリなどを使い、もうけているように見せかけるため、詐欺と気づくまでに時間がかかり、何度もお金を振り込んでしまうという。

府内に住む30代男性は、1月にSNSで興味のある投資家のアカウントに「いいね」をつけたところ、DM(ダイレクトメッセージ)で「株に関する有益情報を教える」と連絡があり、SNS上でやりとりをするようになった。その後、SNS上で「アシスタントの女性」を紹介され、そのアシスタントから株の運用状況を示すアプリをインストールするように指示された。男性は株の投資名目で、指定された口座に現金を20回にわたり振り込み、3~4月にかけて計約1億3300万円をだまし取られた。アプリ上では利益が出ているように見えたが、実際は偽物だったという。

刑法犯全体も5年連続増加、自動車盗は減少

2026年上半期に大阪府警が把握した刑法犯は4万1173件(前年同期比2.2%増)で、5年連続の増加となった。一方、自動車盗の件数は大幅に減少し、逮捕・送検の件数が約3倍に急増した。

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