散弾銃で医師殺傷、渡辺被告の無期懲役確定へ 最高裁が上告棄却
散弾銃医師殺傷、無期懲役確定へ 最高裁上告棄却

埼玉県ふじみ野市の住宅で2022年、訪問診療に訪れた医師らを散弾銃で殺傷したとして殺人罪などに問われた渡辺宏被告(70)について、最高裁判所第3小法廷(林道晴裁判長)は14日付の決定で被告側の上告を棄却した。これにより、無期懲役を言い渡した1審・さいたま地裁の裁判員裁判と2審・東京高裁の判決が確定する見通しとなった。

事件の概要と判決の経緯

1審・2審の判決によると、渡辺被告は2022年1月、病死した母親の訪問診療を担当していた医師の鈴木純一さん(当時44歳)ら医療関係者7人を自宅に呼び出した。そして、散弾銃で鈴木さんを撃って殺害したほか、同行していた理学療法士に重傷を負わせるなどした。

事件後、渡辺被告は殺人罪と殺人未遂罪などで起訴された。さいたま地裁の裁判員裁判は2023年に無期懲役の判決を言い渡し、被告側は量刑が重すぎるとして東京高裁に控訴。しかし、東京高裁も2024年に控訴を棄却し、被告側はさらに最高裁に上告していた。

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最高裁の判断と今後の影響

最高裁第3小法廷は、被告側の上告理由に法令解釈の誤りなどがないとして、上告を棄却した。この決定により、無期懲役の判決が確定することとなる。無期懲役は仮釈放の可能性があるものの、実際には長期間にわたる服役が予想される。

本件は、訪問診療中の医療従事者が患者の家族から危害を加えられた痛ましい事件として注目を集めた。医療現場における安全対策の重要性が改めて認識され、事件後には訪問診療時の安全確保のためのガイドライン策定などが進められている。

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