ベニズワイガニ漁解禁前に安全点検、昨年は転落事故も
ベニズワイガニ漁解禁前に安全点検、昨年転落事故

兵庫県の但馬地域で沖合底引き網漁とベニズワイガニ漁が9月1日に解禁されるのを前に、国土交通省神戸運輸監理部などは20日、漁船の安全点検を始めた。昨年12月には漁船からの海中転落で船員が行方不明になる事故も起き、同監理部は救命胴衣の着用徹底を呼びかけている。安全点検は21日までに5漁港の31隻を対象に実施する。

5漁港で31隻を点検

国交省などは毎年9月を「船員労働安全衛生月間」として、各地で集中的に船上での事故防止の啓発などを展開している。但馬地域にある香住、浜坂、諸寄、柴山、津居山の5漁港では、漁の解禁日の関係で同月間に先駆けての安全点検となった。

香美町の香住漁港では、同監理部と香住海上保安署の職員が停泊中の漁船に乗り込み、いざという時に救命いかだが離脱可能な状態であるかや、浮輪にロープがきちんと付いているかなどをチェック。熱中症対策の実施状況も確認した。

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昨年12月に転落事故、救命胴衣未着用

昨年12月には、同町香住区の余部埼灯台から北西約50キロの日本海でベニズワイガニ漁をしていた但馬漁協所属の漁船から男性船員が海に転落。同署などによると、男性はライフジャケットを身に着けておらず、現在も行方が分かっていないといい、点検でもライフジャケットやヘルメットの数や状態を入念に確かめ、日頃の着用状況についても聞き取っていた。

沖合底引き網漁船「共進丸」(95トン)では、作業スペースにテントを張ったり、大きなファンを取り付けたりして、暑さ対策を施してきた。今年は新たに水にぬらすと冷たくなるベストを購入したといい、船長の男性(65)は「とにかく船員が(暑さで)倒れないように漁をしていきたい」と語った。

監理部が呼びかけ

同監理部の担当者は「海上での仕事は、陸上に比べて危険を伴う。ライフジャケットを着けていれば助かる可能性も高くなる。船員の健康面についてもしっかり確認しながら、安全な操業をしてほしい」と話していた。

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