熊本地震で最大震度7を観測し、20センチの土地の沈降や液状化が確認された熊本県八代市の沿岸部で、15日、大潮の影響で道路が冠水した。大潮は16日にかけて続くため、国土交通省は満潮時の冠水や浸水に注意するよう呼びかけている。
満潮時刻前に冠水が発生
八代市港町の道路では15日、満潮時刻の約1時間半前の午前9時頃、上昇した海水が排水溝から道路上に染み出すように広がっていった。冠水は13日にも見られたといい、道路脇にはその時に海から流れ着いたと思われる流木などが散乱していた。
道路には「通行注意」と書かれた立て看板が置かれ、トラックや乗用車が冠水した路上で水しぶきを上げながら、スピードを落として慎重に走行していた。近くに住む男性(75)は「冠水している状態で、台風が来たり、大雨が降ったりしたら心配だ」と不安を口にした。
県内広範囲で地盤沈下、警戒を呼びかけ
国交省によると、地震の影響で県内の広範囲で土地が沈んだ。県は、八代市、宇城市、氷川町の9観測局で氾濫危険水位を引き下げるなどし、地域住民へ警戒を促している。
同省は県と連携して土のうを設置する準備を行っているといい、「河川敷や海岸付近などで復旧活動をする際は、十分注意してほしい」と呼びかけている。県によると、15日までに冠水が確認された場所で車両や家屋などの被害はないという。



