事故から20年、のぼり旗で命の大切さを訴え
2006年8月に福岡市東区の海の中道大橋で発生した3児死亡飲酒運転事故から20年となるのを前に、NPO法人「はぁとスペース」(福岡市東区)が14日、飲酒運転撲滅を呼びかけるのぼり旗600枚を、福岡県などでつくる「交通事故をなくす福岡県県民運動本部」に寄贈した。事故で3人の子どもを失った大沼(旧姓・大上)かおりさん(49)も立ち会い、子どもの命が守られるよう願いを込めた。
ヒマワリのイラストがあしらわれたのぼり旗
のぼり旗は縦1.5メートル、幅45センチ。ヒマワリのイラストがあしらわれ、「STOP!! 飲酒運転 あなたのモラルで、助かる『命』があります」と書かれている。同法人が寄付金で1000枚を作成し、うち600枚を今回寄贈。残りは今後の啓発活動に活用する。寄贈されたのぼり旗は県内の警察署や市町村などに配布され、飲酒運転根絶に向けた啓発活動に使われる予定だ。
寄贈式には遺族も参加
この日、福岡県庁で寄贈式が行われ、同法人理事長の山本美也子さん(57)が事務局の担当者にのぼり旗を手渡した。山本さんは1999年に鳥取県での飲酒運転事故で高校生だった長男を亡くしている。また、1999年に鳥取県での飲酒運転事故で次女を亡くした福岡県糸島市の大庭茂弥さん(79)も駆けつけ、遺族として思いを共有した。
「ヒマワリは勇気と希望」と山本理事長
山本さんは「ヒマワリは私たちに勇気と希望をくれる。飲酒運転がゼロになる願いを込めた」と語った。大沼さんは「ヒマワリは子どもたちの笑顔と重なる。(この旗で)笑顔が守られればいい」と話し、事故の悲劇を繰り返さない決意を新たにした。
20年の節目に改めて根絶願う
2006年8月の事故では、飲酒運転の車が海の中道大橋で追突し、3人の幼い命が奪われた。この痛ましい事故から20年が経過した今も、飲酒運転による死亡事故は後を絶たない。NPO法人「はぁとスペース」は今回ののぼり旗寄贈を通じて、一人でも多くの人に飲酒運転の危険性を訴えかけ、命の尊さを伝えたいとしている。



