能登地震2年半、仮設住宅1万4800人 落語で笑顔届ける三味線奏者
能登地震2年半 仮設1万4800人 落語で笑顔届ける

能登半島地震の発生から2年半が経過した現在も、石川県内では約1万4800人が仮設住宅での生活を余儀なくされている。そうした被災地に笑顔と元気を届けようと、上方落語の寄席囃子を奏でる三味線奏者・豊田公美子さん(52)(大阪府吹田市)が、落語家らとともに出張寄席を開催する活動に取り組んでいる。

故郷・輪島市で始めた寄席、珠洲市の小学校へ

豊田さんは石川県輪島市の出身。2024年元日の地震で実家が全壊したが、両親は無事で仮設住宅で暮らしている。大学進学で大阪に移り、2003年から三味線奏者として落語家の出囃子などを担当。常設の寄席がなく、生の演芸に触れる機会が少ない地元での公演を以前から望んでいた。「震災直後は遠慮があったけれど、帰省のたびに一歩一歩復旧している状況を見て、そろそろできるかなと思った」と振り返る。

昨年11月に輪島市で初開催、180人が笑顔に

昨年11月、輪島市内の小中学校3か所で初めての寄席を開催。仮設住宅の住民や児童・生徒ら計約180人が集まり、「思いっきり笑った」と喜ぶ大人や声をあげてはしゃぐ子どもたちの姿が見られた。豊田さんは「役に立てた気がした。これからも続けたい」と手応えを感じた。

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今回の公演は珠洲市立みさき小学校で

今月16日には、珠洲市立みさき小学校で公演を予定。児童や近くの中学校の生徒、両校の校庭に建つ仮設住宅の住民ら計約80人が来場する。落語家の桂鯛蔵さん(47)と桂二乗さん(48)が落語などの芸を披露し、豊田さんは三味線の役割や効果を解説する。

「つらい思いをした人がちょっとでも元気に」

昨年の寄席にも参加した桂鯛蔵さんは「古里を思う豊田さんの手伝いができてうれしい」と語る。豊田さんは「能登は人が減って、まだまだ復興したとは言えない。つらい思いをした人が、ちょっとでも元気になる手助けができれば」と願いを込める。

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