奈良市が建設を計画している新ごみ処理施設(クリーンセンター)について、市は27日、建設候補地の北之庄町と大和田町でそれぞれ実施した地質や交通量の調査結果を市議会に報告した。
調査の概要と対象地
3月定例会で2候補地の調査費用が可決されたことを受け、市が業者に委託して調査。北之庄町は農地1か所、大和田町で平地と山地の2か所を対象とした。地質調査は、北之庄町は5月に実施し、大和田町は周辺住民から自然環境への影響を懸念する声があり、改めての調査はせず、過去の調査データで評価した。
想定される施設規模と総事業費
報告書によると、新クリーンセンターには焼却施設などのほか、緑地や水害対策の調整池を整備し、施設面積はそれぞれ4~5ヘクタールになると想定。施設への接続道路などを含めた整備費と20年間の維持管理費などを合わせた総事業費は、北之庄町で1094億円、大和田町の平地部で1110億円、山地部で1114億円と算出した。
判明した課題と市長のコメント
調査の結果、2候補地とも液状化対策の必要性が判明。近接する交差点で午前7~9時台に発生する渋滞への対策も必要とした。大和田町では、県の希少種・オオタカの繁殖環境を保全するため工事が中断するリスクがあるなどとした。
終了後、仲川げん市長は「結果を踏まえ、まずは市議会9月定例会で候補地選定について徹底的に議論したい」と話し、候補地周辺住民の質問にも対応するとした。調査結果の詳細は、市ホームページに掲載している。



