盛岡市立病院は24日の市議会全員協議会で、2027年度以降、病床数を現行の268床から194床に削減する方向で検討していることを明らかにした。今年度で4年連続の赤字となる見通しの中、近年の入院患者数の減少に伴う病床利用率を踏まえた判断で、経営の改善につなげる狙いがある。
病床削減の具体的内容
現在の病床数は、一般180床、精神科80床、感染症8床。病床数削減を盛り込んだ改正案によると、一般を24床減の156床、精神科を50床減の30床に見直す。感染症の8床と、一般のうち、急性期治療を終えた患者の在宅復帰を支援する地域包括ケア病床は60床で維持する方針。
患者数の減少傾向と赤字の現状
同病院は、1960年11月に開院し、99年7月に現在の場所に移転した。コロナ禍前の2019年度には1日360人ほどの外来患者を受け入れるなど、地域多機能病院としての役割を果たしてきた。
ただ、人口減少に加え、コロナ禍以降、受診控えの影響で患者数の減少傾向が続いている。25年度の病床利用率は、一般が60%台、地域包括ケア病床が82%、精神科が31%で、1日の平均患者数は、一般が37~49人、精神科が25人だった。病院全体で見た場合でも、1日の外来患者数は304人、入院患者数は150人とコロナ禍前より少ない状況が続いている。
また、人件費の上昇や物価高に伴う医療資材の高騰などにより近年は赤字が続く。24年度は11億5900万円、25年度は8億2700万円の赤字で、今年度も7億4700万円の赤字が見込まれている。
今後のスケジュールと見通し
病床を200床未満とすることで、1床につき410万4000円の国の補助金が受けられることなどから、27年度の赤字は約3億円に改善する見込み。
同病院は9月以降、パブリックコメント(意見公募)を実施し、病床数について決める考えで、釜崎源和事務局長は「経営改善を行い、医療の質を高め、誰もが安心して通える病院を目指していきたい」と話した。



