ハスの名所として知られるラムサール条約登録湿地「伊豆沼・内沼」(登米市、栗原市)で、7月以降に相次いだ大雨の影響で、大半のハスが水没し、花が咲かない事態となっている。沼を巡る遊覧船の運航にも影響が出ており、一部会場で中止となっている。
水位1.5メートル上昇、つぼみ水没
県伊豆沼・内沼環境保全財団などによると、伊豆沼・内沼は面積491ヘクタールの湿地で、平均水深は77センチ。ハスはこのうち約100ヘクタールに自生しており、7月後半から8月頃に見頃を迎える。
沼は北上川水系の遊水池としても活用されており、大雨の際は下流の水門が閉じ、水位が上昇する。7月以降に大雨が複数回あり、水位が約1.5メートル増したという。開花を目前にしたハスのつぼみが水没し、花が咲かなくなっている。
遊覧船の一部運航中止、団体予約の3分の2がキャンセル
遊覧船は7月25日から迫、若柳、築館の3会場で運航予定だったが、若柳と築館の両会場は運航を中止した。
運航を続けている迫会場も、水深の浅い沼の周りを除きハスはほぼ見えない状況だ。同会場実行委員会によると、約600組あった団体予約の3分の2がキャンセルになったという。
実行委員長「今年こそ100%に戻ると喜んでいたが残念」
沼では2022年にも大雨でハスが壊滅した。実行委員長の高山勝之さん(81)は「昨年7~8割回復し、今年こそ100%に戻ると喜んでいたが残念だ」と肩を落とす。
運航取りやめも考えたが、「ハスがなくても行く」と予約客から連絡を受けたこともあり、船を出すことにした。「好天なら栗駒山も見える。来てくれるとうれしい」と呼びかけている。



