2010年7月に岐阜県可児市で3人の死亡・行方不明者を出した可児川豪雨災害から15日で16年を迎えた。同日、同市土田のモニュメント「丘」で遺族らが花を手向け、犠牲者を悼んだ。
災害の経緯とモニュメント建立
可児川豪雨災害は2010年7月15日夕、梅雨前線による集中豪雨で可児川が氾濫し、市道が冠水。車が濁流にのまれ、市内の1人が死亡、2人が行方不明となった。市は2012年、自然の恵みと脅威への畏敬と共生を誓うモニュメントを建立した。
追悼式断念の背景
地域住民でつくる「7・15可児川豪雨災害を忘れない!市民の集い実行委員会」のメンバーがモニュメント周辺の草刈りや清掃を行い、花を供えた。昨年までは遺族や住民数十人が集まる追悼式が開かれていたが、実行委メンバーの高齢化で人数が約半減したため、開催を断念した。
遺族の思い
帰宅中に亡くなった三宅秀典さん(当時26歳)の父・強さん(72)と母・千鶴美さん(70)、姉・柳生直美さん(46)はモニュメント前で手を合わせた。千鶴美さんは「追悼式がなくなり、さみしい」と話し、柳生さんは「学校の授業でこの災害が取り上げられた。災害があったことを知る機会を続けてほしい」と述べた。
今も行方不明の細田由里さん(当時46歳)の夫・昭彦さん(64)は由里さんが好んだワインを供え、「風化していってしまうのは悲しい」と語った。



