JR九州は19日、今月1~17日の鉄道事業収入が前年同期比21.3%減だったと発表した。熊本地震で九州新幹線の一部区間が運休していることなどが響いた。運休は10年前の地震より長期化しており、古宮洋二社長はこの日の定例記者会見で経営への影響に懸念を示した。
九州新幹線の運休状況
九州新幹線は7月28日の地震発生後、一時は全線で運休した。同31日までに博多―熊本間、8月7日に新水俣―鹿児島中央間で再開したが、今も熊本―新水俣間で運休が続き、南北で分断されたままだ。10年前の地震では、約2週間後には全線で運行を再開していた。
復旧長期化の原因と被害規模
今回、復旧まで長期化しているのは新幹線の線路などの被害が大きいからだ。JR九州によると、新八代駅の南約2キロでは高架橋の橋桁がずれ、レールは継ぎ目で約70センチ離れた。新八代駅では、天井を支える柱5本のボルトが破損するなど、同区間を中心に計約900か所で被害が確認されている。
在来線も橋や電柱の損傷などが多数見つかった鹿児島線の宇土―八代間で運休が続いている。10年前の地震では90億円の特別損失を計上しており、今回も復旧費などが経営を圧迫しそうだ。古宮社長は「構造物に復旧費用がかかり、運休期間も長くなっている。前回より影響が大きくなる可能性がある」と述べた。



