日本赤十字社東京都支部が20日、東京スカイツリータウン「ソラマチ」(墨田区押上)の10階にある「献血ルームfeel」で、「おやこ救命体験会」を開催した。会場では、同支部の指導員が思わぬ事態に備えた救命方法を実戦形式で伝授。夏休みを利用して訪れた親子らが熱心に学んだ。
「家族を守るヒーローは家族」をテーマに
体験会のキャッチコピーは「パパもママもぼくもわたしも! 家族を守るヒーローは家族!」。両親や祖父母だけでなく、子供たちにも互いを助け合う知識と技術を理解してもらうのが目的だ。
総務省消防庁「救急・救助の現況」によると、令和6(2024)年に救急車が出動から現場到着までにかかった時間は全国平均で9.8分。この日の体験会では、救急車到着までの約10分間に家族ができる「一次救命処置」が紹介された。
胸骨圧迫やAEDの実践指導
参加した親子らは、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を習得。さらに、子供が誤っておもちゃや食べ物をのどに詰まらせた際の気道確保と異物除去の方法、骨折ややけどの応急処置、風呂場や水遊びで溺れて呼吸が止まったときの手当てなどを、人形を使いながら実地体験した。
AEDを使った電気ショックや胸骨圧迫に挑戦した小学1年生の篠田さくらさん(6)は「うまくできました」と満足そう。母親の麻実さん(46)も「以前教わったAEDの使用方法を再確認できました」と感想を述べた。
参加者からは「有意義だった」との声
東京都葛飾区から来た日野翔さん(27)は、出産間近の妻、涼さん(27)と参加。「休日でソラマチに遊びに来ていたら声をかけられ、参加してみました。指導員さんから、乳児の事故について教えてもらい、とても有意義でした」と語った。
日本赤十字社のこうした講習事業は、大正12(1926)年に始まり、今年で100周年になる。赤十字社は「いのちをまもる勇気 つないだ100年 これからも」をテーマに、「おやこ救命体験会」を記念イベントとして47都道府県で開く全国キャラバンを実施している。



