死刑執行まで9年5カ月、法律は6カ月規定 収容中100人以上続く
死刑執行まで9年5カ月、法律は6カ月規定 収容中100人以上

法務省は21日、1年2カ月ぶりに死刑を執行した。前回の執行から2年11カ月の間隔が空いており、死刑の事実と人数の公表を始めた1998年11月以降で最長となった。収容中の確定死刑囚は100人以上の状態が続いている。

執行された死刑囚と事件の概要

今回死刑が執行されたのは高見素直死刑囚(58)。2009年7月、自宅に近い大阪市此花区のパチンコ店で、ガソリンをまいて火をつけ客4人と従業員1人を殺害し、10人に重軽傷を負わせた。12月に殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の罪で起訴され、16年2月の最高裁判決を受けて死刑が確定した。

確定から執行までの期間と法的問題

確定から執行までは9年5カ月だった。刑事訴訟法は確定から6カ月以内に法相が命令し、5日以内に執行するよう定める。ただ、違反しても罰則を伴わない「訓示規定」とされる。

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収容中の確定死刑囚の現状

法務省の統計によると、収容中の確定死刑囚は25年末時点で105人。年末時点の収容者数が100人以上の状況は07年以降19年続いている。

死刑制度をめぐる議論

死刑制度をめぐっては、「日本の死刑制度について考える懇話会」(座長=井田良・中央大名誉教授)が24年、いまの制度や運用には放置が許されない多くの問題があるとして、国会や内閣のもとに会議体を設け、根本的な検討をするよう提言。同じ24年には確定死刑囚だった袴田巌さんが再審無罪となった。

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