ほぼ毎日のように猛暑日が続く中、雲研究者の荒木健太郎さんは「ここまで暑いと、もはや災害級だ。屋外はもちろん室内でも命を守るための行動をとってほしい」と警鐘を鳴らす。地球温暖化の影響で、日本では最高気温35度以上の猛暑日が増加し、熱中症による死者が年間千人を超える年もあるという。
熱中症の基礎知識と症状
熱中症は高温多湿な環境に体が合わずに起こる様々な症状の総称で、最悪の場合、命を落としたり重大な後遺症が残ることもある。どんなに屈強な人でも暑さには耐えられないと荒木さんは指摘する。
軽症ではめまいや筋肉痛、手足のしびれが見られ、涼しい場所で体を冷やし水分補給が必要。中等症になると頭痛や吐き気、嘔吐などが現れ、病院での受診が勧められる。重症では異常な高体温や発汗、汗が出なくなる、呼びかけに応じないなどの症状が現れ、すぐに救急搬送が必要だ。
35度以上でのハンディファンは逆効果
特に注意したいのが、気温35度以上の環境でのハンディファンの使用だ。荒木さんによると、高温時にはハンディファンが逆効果になる可能性があるという。扇風機やハンディファンは体からの熱を奪うが、気温が体温より高い場合、かえって熱風を当てることになり、体温を上げてしまう危険がある。
そのため、気温35度以上の猛暑日には、ハンディファンだけでなく、エアコンや冷却グッズと併用することが重要だ。冷房を我慢せずに使い、こまめな水分補給や塩分補給を心がけることが命を守る行動となる。
暑さへの備えと対策
暑さ対策の基本は暑さを避けること。涼しい服装や日傘、日陰を歩くことも有効だ。また、最低気温が25度以上の熱帯夜では、冷房を朝までつけっぱなしにし、トイレに起きたら水分補給を。日頃の体調管理も大切だ。
さらに、暑くなる2週間以上前から軽い運動や湯船に浸かることで、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」が効果的。エアコンの点検や清掃も早めに行い、温暖化で深刻化する暑さに備えたい。



