2024年7月の大崩海岸の地滑りで損傷し、全面通行止めとなっていた県道静岡焼津線の「浜当目トンネル」(0.9キロ)が31日、補強工事を終えて約2年2か月ぶりに開通した。地盤がもろい場所にあることから、県は防災対策を強化した。
地滑りによる損傷と補強工事
同海岸周辺は古くから崩れやすい場所として知られており、2024年7月にはトンネルの上の斜面が崩落。その影響でトンネルの壁や天井にひずみやひび割れが発生していた。
県は、有識者からの意見を踏まえて今年4月から工事を実施。ひび割れが集中した区間の壁面を、アーチ状の鋼材と、破片落下を防ぐシートで覆うなど対策を施した。また、トンネル内の23か所に、ひずみや亀裂を検知する機器を新たに設置。計測値が基準を超えた場合は通行止めにする。
開通当日の様子と関係者の声
31日午後2時に通行止めが解除されると、車やバイクが次々にトンネルに入っていった。休日を利用して藤枝市からバイクで訪れた美容師の男性(58)は「ワクワクしている。海までせり出している道路を走るのが楽しみ」と目を輝かせた。
県島田土木事務所の沼野克史所長は「生活道路としてだけでなく、景観を楽しめる道としても活用してもらいたい」と話した。
焼津市の中野弘道市長は31日の記者会見で「開通して非常にありがたく思う。関係各位のご尽力に感謝申し上げたい」と述べた。



