記録的な大雨により広範囲で浸水した福井県坂井市は1日、災害ごみの仮置き場を日東シンコースタジアム丸岡駐車場に開設した。市民らは水につかって使えなくなった家具や家電、布団などを次々と運び込んだ。
市民からは疲労の声
おばの家が浸水した同市の染色業の男性(45)は、土のう代わりに置いていたという布団などを車で持ち込んだ。「ここと家を今日だけで4往復ぐらいしている。まだ終わらなさそうだ」と少し疲れた表情を見せた。
農機具などが入っている倉庫や小屋が浸水したという同市の男性(42)は「昨日から作業を続けて、ようやく片付きそうだが、泥臭いにおいがなかなか取れない」と話した。
福井市も1日、収集資源センター、上野本町グリーンパーク、旧羽生小の3か所に仮置き場を設置した。
浸水被害は165件、企業も112社
県は1日、第2回災害対策本部会議で、市町における住家の床上・床下浸水の被害件数が165件(1日午前9時時点)に上ることを明らかにした。主に福井市、坂井市で調査が続いており、今後も件数は増える見通しという。また、県内企業でも112社(同)が、浸水や設備の故障などの被害を受けたことが伝えられた。
罹災証明の申請受け付け開始
浸水被害があった自治体では、罹災証明書の申請を受け付けている。坂井市は1日、電子申請の受け付けを始めた。福井市は8月31日から市役所内に臨時窓口を開設し、専用の電話相談にも応じている。
勝山市は、事前に被災情報を収集した上で職員を現地に派遣。その場で確認して、判定につなげるという。市総務課は「スピード感を持って対応したい」としている。
ボランティアセンター開設と交通影響
福井市災害ボランティアセンター連絡会(事務局・福井市)は1日、大雨による被災者を支援するため、市災害ボランティアセンターを森田公民館に開設した。3日から活動を始める。県内在住者を対象に、住居内の片付けや汚泥の除去、家財の運び出しなどをしてもらう。2日からは電話で、3日からは森田公民館でも午前9時~正午に直接受け付ける。問い合わせは同連絡会(0776・97・5065)。
県も8月31日に県災害ボランティアセンター本部を設置。災害ボランティア活動などの全体調整を担うとしている。
JR西日本は1日、県内の記録的な大雨の影響で8月30日から運転を取りやめている越美北線の福井―九頭竜湖間について、今月7日から福井―美山間で本数を減らして運転再開を予定していると発表した。残りの美山―九頭竜湖間については、運転再開まで1か月程度かかる見込み。



