太平洋戦争末期、米英艦隊による釜石市への艦砲射撃と戦後の復興の歩みを伝える企画展「戦火から立ち上がった釜石~戦災と復興の記録~」が、釜石市郷土資料館で開かれている。同展では、今年1月に新たに提供された艦砲射撃の様子を捉えた写真も初公開されている。会期は9月6日まで。
本州初の艦砲射撃、782人死亡
軍需工場の製鉄所があった釜石市は、1945年7月14日に本州で初めて艦砲射撃を受け、8月9日にも再び砲撃された。市のまとめによると、2度の砲撃で計782人が死亡し、2900戸余りが全焼した。甚大な被害をもたらした戦災の実相を伝えるため、同館は毎年この時期に企画展を開催している。
米国立公文書館で発見された19枚の写真
これまで市は1度目の砲撃を撮影した写真を所蔵していなかったが、昨年12月、米誌ニューズウィーク日本版記者の小暮聡子さん(45)が米国立公文書館で発見。市に撮影データを寄贈した。写真は19枚で、いずれも米軍艦隊が釜石湾内の船上から撮影したもの。砲撃によって炎上する市街地や、海上に水柱が上がる様子などが克明に記録されている。
佐々木寿館長補佐は「砲撃の状況が記録されており、貴重な資料だ。被害を受けた街の惨状に思いをはせてほしい」と話す。
入館料と問い合わせ
入館料は大人200円、高校生以下無料。問い合わせは同館(0193-22-2046)まで。



