下水汚泥の低温排熱で養殖ウナギ、浜松で試食会 市長も絶賛
下水汚泥の低温排熱で養殖ウナギ、浜松で試食会

下水汚泥の焼却熱のうち、これまで再利用が進んでいなかった「低温排熱」(100度以下)を活用した養殖ウナギの試食会が20日、浜松市中央区の西遠浄化センターで行われた。

市長が蒲焼きを試食

試食会は、浜松市から委託を受けて下水処理施設を運営する「浜松ウォーターシンフォニー」(同市中央区)が主催。中野祐介市長らがウナギの蒲焼きを堪能し、中野市長は「やわらかく、高級ウナギをいただいているようだ」と語った。

低温排熱を有効活用する技術

同社によると、汚泥を焼却処理した際に発生する高温(300度以上)と中温(100~300度)の排熱はすでに再利用技術があるが、低温排熱を有効に活用する技術は確立されていなかった。同社は浜松市や浜名湖養魚漁業協同組合と協力し、昨年春から低温排熱で温めた水を水槽に注いで水温を一定に保つ養殖技術の実験に取り組んできた。

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CO2活用で水交換頻度を削減

ウナギの養殖過程で出る二酸化炭素を活用し、水を酸性(pH値6)に保つことで、水の入れ替え頻度を約5分の1に削減することに成功した。これにより、当初の計画を大幅に上回る年間約90トンの生産が目指せるようになったという。同社は今後、実証試験の実施に向けて準備を進める。同社の中村匡志・最高執行責任者(44)は「下水道事業に新たな価値を創出したい」と述べた。

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