千葉県で13日夜から記録的な豪雨に見舞われ、広範囲が冠水し、水没した車の中で命を落とす人も出た。千葉市中央区では、14日朝までの24時間降水量が観測史上1位の367ミリに達し、8月1か月の平年降水量の3倍を超えた。
初のレベル5大雨特別警報、線状降水帯が3回発生
5月に新しい防災気象情報の運用が始まって以来、初めて最も危険度が高い「レベル5大雨特別警報」が出された。道路の冠水が相次ぎ、水没した車に閉じ込められるなどして複数人が犠牲になった。
電車やバスが運休したため、帰宅困難者が続出し、駅や空港などの公共施設で一夜を明かす人が多かった。水没した車から運転者らを助け出そうと、泳いで救助に向かった住民もいたという。
日本列島の東側から上陸し、異例の西進を続けた台風15号が去ったばかりで、再び襲った自然の猛威に言葉を失う人も多かったとみられる。
原因はモンスーンジャイアと寒気の衝突、今後の警戒を
今回は、積乱雲が次々と発生して短時間に大雨を降らせる「線状降水帯」が3回発生した。日本列島の南に現れた巨大な渦「モンスーンジャイア」と、日本上空の冷たい空気がぶつかったことが原因とみられている。
今後、他の地域でも同様の現象が起き、局地的な大雨になる可能性がある。最近は二つの台風が同時に接近するなど、想定外の事態も増えており、十分な警戒と備えが欠かせない。
都市の排水機能強化とアンダーパス対策が課題
今回の豪雨を受け、都市の排水機能をどのように高めるかが再考すべき課題だ。雨水が排水施設の処理能力を超えて地上にあふれる「内水氾濫」が各地で起きている。
雨水を貯留する施設や排水ポンプなどの整備を進め、水田に一時的に貯水する「田んぼダム」の普及も検討に値する。学校の校庭やその地下に雨水をためられるようにしている地域もある。
線路や道路の下を通る「アンダーパス」の安全確保も重要だ。今回も雨水がたまったアンダーパスに進入し、動けなくなる車が目立った。水深が深く危険な状態の時は進入を禁止する措置を迅速に講じ、車の水没で窓が開かない状況に備えて脱出用ハンマーを車内に置いておくことも検討したい。



