三重県尾鷲市馬越町の民家裏で20日、捕獲用わなにかかっていたツキノワグマ1頭が緊急銃猟により駆除された。けが人は確認されていない。県によると、県内で緊急銃猟が実施されたのは今回が初めてとなる。
発見から駆除までの経緯
駆除されたのは雄のツキノワグマで、体長は約1.15メートル。20日午前7時半ごろ、猟友会の会員が発見した。通報を受けた尾鷲市は「わなが外れて市内に逃走する可能性が高い」と判断し、緊急銃猟による駆除を決定した。
現場は世界遺産「熊野古道」の馬越峠の登り口から北東約300メートルの集落。民家に近い場所での発見だったことから、市は迅速な対応を迫られた。
県内初の緊急銃猟
三重県によると、これまで県内では緊急銃猟が実施された例はなく、今回が初めての事例となった。緊急銃猟は、人の生命や身体に危険が及ぶ恐れがある場合に、市町村長の判断で実施される措置。今回のケースでは、わなから逃げ出した場合に集落への侵入が懸念されたため、適用された。
県はクマの出没に注意を呼びかけており、住民に対しては不要不急の外出を控えるよう促している。



