群馬県伊勢崎市で16日朝、75歳の女性がクマに襲われ、頭や腕などに重傷を負った。女性は近くの住民で、自宅近くの路上で襲われたという。警察によると、女性は午前6時半ごろ、自宅から約100メートル離れた場所で散歩中にクマに遭遇。クマは体長約1メートルで、女性の顔や腕を引っかいた後、立ち去った。女性は自力で119番通報し、病院に搬送されたが、命に別条はない。
市街地でのクマ出没が増加
伊勢崎市では今年に入り、市街地でのクマの目撃情報が相次いでいる。市によると、6月以降、住宅街や商業施設の近くで少なくとも5件の目撃情報が寄せられている。今回の襲撃現場も住宅地で、周辺には小学校や公園もある。市は「クマが人里に下りてくる傾向が強まっている」とし、注意を呼びかけている。
県が注意喚起、対策を強化
群馬県は今回の襲撃を受け、県内全域に「クマ注意報」を発令。市街地での遭遇に備え、住民に鈴やラジオなどの音の出るものを持ち歩くよう呼びかけている。また、市はクマの捕獲用わなを設置し、パトロールを強化すると発表した。県の担当者は「クマは臆病な動物だが、追い詰められると攻撃的になる。遭遇した場合は落ち着いて後退し、決して走って逃げないでほしい」と話している。
専門家「エサを求め人里に」
野生動物の専門家は、今年は山でのドングリなどのエサが少なく、クマがエサを求めて人里に下りてきている可能性を指摘する。また、市街地での出没は全国的にも増加傾向にあり、対策の必要性が高まっている。県は「クマを引き寄せないため、生ゴミの屋外放置を避けるなど、住民の協力が不可欠」としている。



