ホワイトカラー消滅目前、大企業勤務ほど危険—次に就くべき現業系仕事とは
ホワイトカラー消滅目前、大企業勤務ほど危険

AI(人工知能)による業務自動化の波がホワイトカラー職を直撃している。経営共創基盤(IGPI)グループ会長の冨山和彦氏は、大企業のホワイトカラーほど消滅の危機に直面していると警告する。2025年6月16日に収録されたプレジデントの動画インタビューで、冨山氏は「多くのホワイトカラーの仕事がAIに置き換わる」と指摘。これからのリーダーは「知的総合格闘技」を求められ、従来の部下力に頼ってきた人は駆逐されると述べた。

先進企業から始まるリストラの波

冨山氏によれば、先進的な企業では既にホワイトカラーのリストラが始まっている。特に大企業に勤めるホワイトカラーほど、そのポジションがAIやデジタル技術によって代替されやすいという。一方で、人手不足が深刻な現業系(現場業務)にはチャンスがあると強調する。冨山氏は「人手が足りない現業系にチャンスがある」とし、自身の持つポテンシャルを活かせる場所を見極める重要性を説いた。

現業系と地方での新たな活路

冨山氏は、現業の仕事のほうが働いている実感が得られやすいと述べ、暗黙知の部分をAIがサポートすることで、より付加価値の高い業務に集中できると説明する。また、地方に目を向ければ、ミシュランの星付レストランが田舎にあるように、地方から直接グローバルにつながるビジネスモデルが成立していると指摘。日本の田舎には国宝級の文化資源が普通に残っており、観光業ももっと適正な価格設定を行うべきだと提言する。

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人口減少とインフレ社会の捉え方

人口減少については「悲しむことばかりではない」と冨山氏は語る。観光業は価格を上げることで収益性を高めるべきであり、アドバンストでない安い労働力はもはや必要ないと断言する。ヨーロッパの移民政策がうまくいかない理由にも触れ、インフレ社会では最低賃金を抑え込む意味がないと論じた。

求められる働き方の変革

冨山氏は、ホワイトカラーが生き残るためには、考え方を変え、AIにはできない付加価値の高い業務にシフトする必要があると強調する。具体的には、現場に近い仕事や、地域資源を活用したグローバルビジネスが有望だという。動画の前編では「ホワイトカラー消滅 日本人の新しい働き方」と題して、より詳細な議論が展開されている。

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