無人駅で現金受け渡し35件、奈良県警が呼びかけポスター設置
無人駅で現金受け渡し35件、奈良県警が呼びかけポスター設置

奈良県警は今年1月から7月までに認知した特殊詐欺のうち、無人駅に被害者を呼び出し、近くの住宅地の路上で現金を受け取る手口が35件発生したと発表した。多くが奈良市内の無人駅に集中している。1~7月の特殊詐欺被害額は44億5045万円で、前年同期比約2倍に増加。被害者は高齢者から若者まで幅広い。

無人駅での手口、35件を確認

無人駅を使った手口は、すべて息子などをかたる「オレオレ詐欺」とみられる。35件の内訳は、JR京終駅で9件、JR平城山駅で5件、近鉄西ノ京駅で3件、時間帯によって無人になるJR郡山駅でも5件確認された。

県警生活安全企画課は被害防止のため、啓発ポスターを作成し、京終駅などに設置した。ポスターには「息子」や「孫」と多額の現金のやりとりを予定している被害者の状況を明記。自分に置き換えて捉えられるようにした上で、駅のインターホンを押すように誘導している。

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被害額は前年比約2倍に増加

1~7月の特殊詐欺被害は、被害額が前年同期比21億643万円増と大幅に増加。認知件数も76件増の361件だった。被害額のうち最も大きいのは「SNS型投資詐欺」の17億9481万円で、次いで「ニセ警察詐欺」の17億6885万円。最も認知件数が増えたのはオレオレ詐欺の66件(前年同期2件)で、被害額も前年同期比約30倍の2億5910万円(前年同期850万円)だった。

県警犯罪抑止対策室の中本勝之室長は「詐欺の手口として、国際電話が使われることが多いので、警察庁推奨の特殊詐欺対策アプリなどを利用し、対策を講じてもらいたい。その上で知らない番号からの電話には出ないようにしてもらいたい」と注意を呼びかけている。

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