終戦前夜に秋田市土崎地区を襲った「土崎空襲」から81年となった14日、同市土崎港西の「セリオンプラザ」で追悼式典が開かれた。市民ら約120人が集まり、犠牲者への追悼と平和への祈りをささげた。
「二度と戦争だけはダメ」の声を発信
式典では、主催した市民団体「土崎港被爆市民会議」の伊藤紀久夫会長(86)が、「世界では戦争や紛争が続いている。土崎の地から『二度と戦争だけはダメ』の声を発信し続けていく」とあいさつ。その後、参加者は祭壇に献花して犠牲者の冥福を祈った。
空襲の実態と再調査の現状
土崎空襲では1945年8月14日夜から15日未明にかけて、同地区にあった日本石油秋田製油所と周辺が米軍機の爆撃を受けた。犠牲者数は250人以上と伝えられるが、実態が明らかになっておらず、昨年から同会議が再調査を実施。これまでに犠牲者127人の氏名が特定されている。
標柱の新設と平和メッセージ発表
また、沼谷純市長は式典で、爆撃の目標地点を示す標柱を新たに設置すると明らかにした。昨年11月、同会議が再調査への協力と合わせて市に要請したもので、市北部市民サービスセンターによると、年内の設置を目指しているという。
式典後には小中高生と大学生計13人による平和への祈りを込めたメッセージの発表会も行われた。最優秀賞を受賞した御所野学院中3年の佐野友莉亜さん(15)は、「一刻も早く世界中の人々が平和を得られる日が来ることを祈るとともに、土崎空襲が永遠に日本最後の空襲であるよう願っている」と語り、会場からは大きな拍手が送られた。



