SNSの闇バイトで集まった3人が窃盗容疑で逮捕 一晩の一部始終
SNSの闇バイトで集まった3人が窃盗容疑で逮捕

直前まで互いに名前も顔も知らなかった男女3人が、一緒に窃盗をした疑いで神奈川県警に逮捕された。SNSの「闇バイト」の募集に応じて集まり、3人とも別の指示役に遠隔で命令されていたという。いずれも容疑を認めているというその供述から、3人が経験した一晩を再現する。

初対面の車内、成り行きでリーダー決め

3月20日午後5時ごろ、千葉市花見川区のJR幕張駅に、住所不定の20歳の男が降り立った。駅前には1台の乗用車が止まっていた。運転席に、茨城県阿見町の26歳の女がいた。もう1人、茨城県日立市から電車で来た22歳の男も乗っていた。女が運転席から軽く会釈をすると、最後に到着したこの男も車に乗り込んだ。

3人は、会ったことも話したこともない。共通点は、いずれも無職であることと、SNS上で見た「高収入バイト」をうたう広告をきっかけに、様々な闇バイトの提案をしてくる人物と連絡をとるようになったことだ。各自が別々の指示役とダイレクトメッセージでやりとりし、それまで特殊詐欺の出し子や受け子など、様々な仕事の提案を受けていた。

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ある日、「ルパンの案件」の誘いがあった。指示役とのやりとりから、現金や高額な物が置いてある家を狙う民家への強盗や空き巣のようだった。最終的に、幕張駅近くに集まるように指示され、そこで3人が出会ったというわけだった。

指示役の言うがまま、住所も電話も親の名前も

初対面の3人の中で、車に最も遅く乗り込んだ22歳の男がリーダー役を任された。指示役から「お前がリーダーだ」と伝えられ、他の2人もそれに従った。車は26歳の女が運転し、千葉市内の中古品買い取りチェーン店へ向かった。店舗に到着後、指示役の遠隔指示に従い、3人は店舗に侵入し、陳列棚のゲームソフトなどを盗み、逃走した。防犯カメラには、複数人が店舗に侵入し、商品を持ち去る様子が映っていた。

3人はその後、神奈川県警に逮捕された。いずれも容疑を認めており、指示役の存在を供述している。県警は、指示役の特定を進めるとともに、闇バイトの実態解明を進めている。

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