台東区の都立白鴎高校の生徒たちが、外国人観光客に区の魅力を伝える「台東区周遊観光・マナー啓発すごろく」を開発した。お薦めのスポットや注意してほしいマナーについて盛り込み、日本語版と英語版の2種類を作製した。生徒たちは「台東区に来て良かったと思ってもらえたら」と話している。
外国人観光客と一緒にすごろく体験
同区雷門の浅草文化観光センターで2日、同校の男子生徒らが外国人観光客と一緒にすごろくをしながら、区の見どころを紹介していた。体験したオーストリア国籍の男性(16)は「色んなところを巡ってみたいと思った」と笑顔で話した。
すごろくは全39マス。区の地図上に、浅草寺や上野東照宮、国立西洋美術館などの施設が写真付きで紹介されているほか、「台東区とバチカン市国はどちらが大きいか」「上野東照宮の建物が戦争に耐えられた理由は」といった八つのクイズも用意されている。
マナー啓発マスも設置
区では観光客らによるゴミのポイ捨てなどが課題となっており、「ゴミのポイ捨ては厳禁」「電車やバスでは静かに会話する」「銭湯ではかけ湯をする」などとマナーを学んでもらうマスも七つ配置されている。
開発したのは、同校1年の男子生徒5人。昨年8月、区内の清掃活動にボランティアで参加した際、同センター職員から「区の魅力を伝える取り組みをしてみないか」と誘われたことがきっかけだった。このうちの1人が「すごろくは日本の伝統的な遊びで、外国人にもゲーム感覚で楽しんでもらえる」と提案し、製作に取りかかったという。
約10か月かけて完成
5人は月2回、放課後に集まって作業を進めた。すごろくで取り上げた施設には全て取材に行き、約10か月かけて完成させた。
すごろくは17日まで同センターで展示されている。今後は月1回程度、施設内で体験会を行う予定だ。
開発男子生徒(15)は「台東区は23区で最も面積が小さいが、歴史的な建物や魅力的な店がたくさんある。マナーと併せて、楽しく知ってほしい」と話している。



