町名由来の武将・伊奈忠次の銅像設置へ 伊奈町で製作費の寄付募る
町名由来の武将・伊奈忠次の銅像設置へ 伊奈町で寄付募る

埼玉県伊奈町で、町名の由来となった江戸時代の武将・伊奈忠次(1550~1610年)の銅像を町民有志が製作する計画が進んでいる。建て替え中の町役場新庁舎正面玄関前の広場に設置する予定で、2028年の完成を目標に寄付を募っている。

町名の由来となった武将の功績

忠次は三河国小島(現在の愛知県西尾市)に生まれ、徳川家康に仕えた。小田原の北条攻めなどで軍功を挙げ、1590年の家康の関東入国後は武蔵国(現在の埼玉県など)に1万3000石を与えられ、小室(伊奈町)に陣屋を構えた。以降は代官頭として、関東平野の新田開発や利根川・荒川の治水事業などを通じて江戸幕府の体制固めに大きく貢献したとされる。

銅像製作の経緯と課題

伊奈町では2011年、忠次の名を後世に伝えようと町民有志が「伊奈備前守忠次 友の会」を設立。これまでゆかりの地を巡る視察研修などを実施してきた。同会では以前から忠次の銅像設置を要望する声が上がっており、2021年頃から町役場の建て替えに合わせて本格的に動き出した。

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課題は、銅像の参考となる忠次の肖像画が存在しないことだった。同会会長の柴崎篤房さん(82)が関係者らに聞き取りを行い、忠次とされる人物が描かれた掛け軸があることが判明。掛け軸と忠次から数えて14代目の子孫の写真などを基に、町在住の彫刻家・本多真理子さん(61)が銅像の原型を作った。高さ52センチ、横幅23センチ、奥行き20センチの石こう像で、これを基に銅像を製作する。

寄付の現状と目標

実際の銅像は高さが台座を含めて3メートル、横幅80センチ、奥行き70センチとなる。製作費は約1700万円で、町は今年4月から専用窓口を設けて寄付を募っている。7月末現在の寄付額は約870万円にとどまっており、柴崎さんは「子供たちや町役場に来た人に忠次の功績を知ってもらうため、寄付をお願いしたい」と呼びかけている。

寄付は個人が1口5000円、法人が1口1万円から可能。来年3月末まで募っており、目標額を達成し次第募集を締め切る。問い合わせは町観光協会(048・724・1055)へ。

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