中年ライダー「過信は命取り」 滋賀県警が漫画「バリバリ伝説」とタイアップし注意喚起
中年ライダー「過信は命取り」 滋賀県警が漫画とタイアップ

滋賀県警高速道路交通警察隊は、オートバイ競技を題材にした人気漫画「バリバリ伝説」とタイアップした交通安全啓発を展開している。バイク事故の発生割合が高い50代前後の中年ライダーがターゲットで、漫画の読者層とも重なる。

「バイクの日」に土山SAで啓発グッズ配布

語呂合わせで「バイクの日」の19日、同県甲賀市にある新名神高速道路の土山サービスエリア(SA)では、県高速道路交通安全協議会のメンバーや同隊員ら約10人が、利用者にチラシや携帯トイレなどの啓発グッズを配布し、安全運転を呼びかけた。近くには「大切にしろよ、単車と命。」のメッセージをあしらった「バリバリ伝説」の交通安全啓発ポスターを立てかけた。

750ccの大型バイクでツーリング中の大津市の自動車整備士、磯部太志さん(58)は「年とともに体力、筋力、判断力が落ちてくる。バイクに関心がない方にも『かっこいい』と感じてもらえるような走行をしたい。交通マナーを守り、技量の範囲で運転を楽しみたい」と話した。

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全国の年齢別死者数と県内の死亡事故

警察庁によると、令和3~7年の全国のバイク乗車中の年齢別交通事故死者数は、20~24歳249人▽50~54歳223人▽15~19歳181人▽55~59歳178人―となっている。県内では昨年、高速道路でバイク運転中の死亡事故が3件発生。昨年8月4日未明には、新名神の甲南トンネル(甲賀市)でバイクが転倒し、近くに64歳の男性が倒れているのが発見された。県警ではバイク運転中の事故とみている。

同隊の今井祐司副隊長は「バイクは停止すれば安定を失う構造上の特性を持っているので車とは違った運転技術を必要とする」と強調。「高速道路は整備され、安全ではあるが、過信は命取りになる」と注意喚起する。

タイアップの反響と今後の啓発

「バリバリ伝説」は、オートバイ競技を題材としたしげの秀一氏原作の漫画。週刊少年マガジン(講談社)で、昭和58年~平成3年に連載され、アニメや映画も製作された。今井副隊長によると、交通安全啓発のタイアップを企画し、しげの氏に依頼。快諾を得たという。

中年ライダーをターゲットにしたタイアップだったが、今井副隊長は「親世代に影響を受けた30代前後の子供世代にも好評で、想定以上の啓発効果が出ている」と話す。「バイクの日」の啓発では、若手ライダーの反応もよかったという。

同隊では、来年8月末までポスターを活用し、バイク事故ゼロを目指した啓発を続けるとしている。

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