三重県亀山市の新名神高速道路で6人が死亡した事故を受け、津地裁は20日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)の罪に問われた元トラック運転手、水谷水都代被告(55)に対し、求刑通り法定上限の拘禁刑7年の判決を言い渡した。
法廷での被告の様子
午前11時45分、津地裁201号法廷。髪を後ろで束ね、マスク姿で入廷した水谷被告は、ゆっくりとした足取りで席についた。「被告人を拘禁刑7年に処する」。出口博章裁判官が判決理由などを言い渡す約10分の間、水谷被告は表情を変えることなく前を見据え、判決を聞き終えると裁判官に一礼。うつむきながら席に戻った。
傍聴席には遺族ら約20人が詰めかけ、判決を見届けた。
遺族の憤りと悲しみ
「毎回どこに頭を下げているのかわからず、本当に謝罪するつもりがあるのか」。判決後に開かれた記者会見で、亡くなった松本恵梨子さん(当時42歳)の兄(45)は、水谷被告から遺族に対する思いが伝わってこないことに、疑問を呈した。
3月の事故から判決まで約半年。亡くなった高峰啓三さん(同56歳)の妻(56)は「半年はあっという間だったが、今でも主人がいた時の感覚で生活している。家の至るところに主人の痕跡があり、楽しく生活しようとしても引き戻される」と胸の内を明かした。
判決に対する遺族の受け止め
拘禁刑7年の判決について、松本幸司さん(当時45歳)を亡くした姉(54)は「笑顔で言うことはできないが、7年になったよとは報告できる」と語る一方、高峰さんの長男(31)は「おやじに『7年や』と報告したら『なんやそれ、あり得ない』と言うと思う」とやるせなさを口にした。