米国のウィトコフ特使らが和平仲介のために訪れていたキーウで、滞在中は停止されていたロシア軍の攻撃が7日、再開された。8日の昼間には、民間テレビ局「私たちはウクライナ」が放送中に攻撃を受けた。同局幹部によると、従業員6人が負傷したという。
短期間で2回目の攻撃、報道局が標的に
ロシア軍による同局への攻撃は8月20日にもあったが、負傷者は出なかった。短期間で2回目の攻撃となった今回は、放送中に建物2階にある報道局が狙われたという。
ウクライナでは2022年2月のロシアによる全面侵攻開始以降、複数のテレビ局が協力し、合同で「統一ニュース」を流し続けている。政権や軍の幹部が出演することが多く、被害を受けたテレビ局もこれに加わっている。
ゼレンスキー大統領が非難、各国に対応呼びかけ
ゼレンスキー大統領はSNSで8日、テレビ局が受けた攻撃はドローン(無人機)によるものだったと発表。メディアが標的にされていることについて「ロシアの劣化を示す新たな段階」と述べ、欧州をはじめとする各国に対応を呼びかけた。
ロシアとウクライナは、ウィトコフ氏らの滞在中、双方の首都を攻撃しないことを確認していた。国営ウクライナ鉄道によると、ウィトコフ氏らは6日深夜に「ピース・エクスプレス」(平和特急)と名付けられた特別列車でキーウを出発し、帰途についていた。
攻撃再開で空襲警報、キーウ市内で5人死亡確認
7日の午前中にはウクライナ領を離れたとみられ、キーウでは7日夕、約40時間ぶりに空襲警報が発令された。7日夜から8日朝にかけては警報が約10時間続き、非常事態庁によると、8日夕までにキーウ市内だけで5人の死亡が確認された。



