佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)のDNA型鑑定で不正が発覚した元職員の鑑定が証拠となり、覚醒剤取締法違反罪で実刑が確定したとして、50代男性の弁護団が7日、佐賀地裁に再審請求を申し立てた。警察庁が実施した特別監察の最終報告書などを新証拠として提出した。
事件の経緯と再審請求
弁護団によると、男性は平成29年に覚醒剤入りの袋を所持していたとして逮捕された。無罪を訴えたが、30年9月の一審佐賀地裁判決で懲役2年6月を言い渡された。31年2月の福岡高裁判決も控訴を退け、その後確定。現在は別事件で服役している。
元科捜研職員の関与
鑑定で不正をしたとして、虚偽有印公文書作成・同行使と証拠隠滅の罪で今年2月に在宅起訴された科捜研の元職員、冨永剛弘被告(43)は男性の事件でDNA型鑑定を担当していた1人だった。鑑定不正発覚後の昨年10月、男性から佐賀県弁護士会に調査を求める手紙が届いていた。県警は今月6日、虚偽有印公文書作成容疑などで冨永被告を追送検した。



