「えっ、いまだに?」という驚きから、この取材は始まった。
4年前、プール授業の際に男女同室で着替えている小学校が複数あると聞き、解消されるべきだと考えて記事にした。しかし、全国でどの程度あるのかは分からなかった。メディアも国も、調べていなかった。
調査結果:半数近くの自治体で男女同室の着替え
そこで今年5~6月、全ての県庁所在地と政令指定市、東京23区の教育委員会へ、同僚とアンケートを実施。計74市区の結果をみると、体育の際に男女で一緒に着替えている小学校があると答えた自治体は約半数に上った。想像以上に多かった。
学年別では、1、2年生が全体の7割を占めたが、3年生以上でも3割近くあった。国は指針で、学年にかかわらず男女別での着替えを求めているにもかかわらず、だ。
納得できない理由
「なぜ、いまだに?」。自治体に取材を重ねても、納得できる理由は聞けなかった。学校のスペース不足や更衣室へ移動する時間不足、着替えを見守る教員不足を挙げる所が多かったが、仕切りを作ったり同じ教室を時間差で使ったりして解消している例もあったからだ。
着替えの時間が足りないなら長くとればいい。取材した元校長は「運用でいくらでも工夫できるはず」と指摘。さらに「そもそも、分ける必要があると思っている教員が少ない」と話し、記者は衝撃を受けた。この優先順位の低さは、保護者の感覚とも乖離していないか。



