さいたま地裁(中川卓久裁判官)は31日、東京都江東区の不動産会社役員の男(37)に懲役4年6月(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。男は、若者らの年収を高く装って住宅ローンを申し込ませ、複数の金融機関から融資金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われていた。
判決によると、男は別の不動産会社「IBエステート」(東京都千代田区)の社員らと共謀して2023年1~10月、複数の男女の源泉徴収票を偽造。高い年収があるように装い、東京都内などの2信用金庫から融資金計約3億円をだまし取るなどした。
詐欺グループの中心的な役割
男は詐欺グループの中心的役割を果たしていた。グループは新築住宅を貸し出す「不動産投資」をうたって若者らを住宅ローンの申込人に仕立て、2022年以降、首都圏の金融機関に不正なローン申し込みを繰り返していた。
「ふかし」と呼ばれる手口
申込人の年収を高く見せかける手口は不動産業界で「ふかし」と呼ばれる。男らは、申込人が勤務先以外の会社からも収入を得ているように装った源泉徴収票を作成していた。



