「検察なめんなよ」発言、検事被告は脅す意図否定「覚悟示すため」と主張
「検察なめんなよ」発言、検事被告は脅す意図否定と主張

大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、違法な取り調べをしたとして特別公務員暴行陵虐罪で付審判決定を受けた検事の田渕大輔被告(54)の第6回公判が16日、大阪地裁で開かれ、弁護側の被告人質問が行われた。田渕被告は、厳しく追及した理由について「検察の一翼を担う者として、どういう覚悟で取り調べに臨んでいるのかを示すためだった」と述べ、脅す意図はなく、同罪にあたらないと改めて主張した。

「軽々に扱わないでほしい」と説明

起訴状にあたる付審判決定では、田渕被告は2019年12月8、9日、不動産開発会社「プレサンスコーポレーション」(当時)の元部長(61)の取り調べで「検察なめんなよ」などと発言したとされている。

田渕被告は、「検察なめんなよ」と大声で迫った理由を問われ、「覚悟して取り調べに臨んでいる私の問いかけを、軽々に扱わないでほしいと思ったため」と説明。机をたたいたことについては、「元部長が人ごとのような態度をとっていると感じ、しっかり調べに向き合ってほしかったから」と述べ、怖がらせる意図を否定した。

元部長の様子に「ほっとした」

追及を受けた元部長の様子については、「口を真一文字に結び、表情をこわばらせていた」とし、「元部長は何か考え込んでいるように見えた。その後、『弁護人と相談させて』との発言を聞き、ようやく私の言葉が心に響いたのかなとほっとした」と述べた。

19日には、検察官役の指定弁護士による被告人質問が行われる予定。