道路の橋桁がずり落ち、煙突が折れ、住宅があちこちで倒壊する――。7月の熊本地震は活断層の恐ろしさを改めて突きつけた。大地震を引き起こす活断層は全国に約2千カ所あるといわれ、避けて暮らすことは難しい。土地利用と安全の両立を、どう図ればいいのか。
横須賀市の公園、真下に北武断層
海を背に坂を上ると、戸建てやマンションが並ぶ場所に、芝生の広場が現れる。神奈川県横須賀市の野比東ノ入公園は広さ約9100平方メートル。この真下に、北武断層が走っている。
市は阪神・淡路大震災の起きた1995年、都市計画法にもとづき、活断層上に建物をつくれないようにした。幅50メートルにわたって開発を規制し、公園や道路として利用しており、野比東ノ入公園も、そのためにできた。
住民の声、防災以上の価値
犬の散歩のため、公園を毎日訪れるという岡真由美さん(43)は、約20年前に近くのマンションを購入した際、活断層の存在を知ったという。「芝生が広がる公園は少ないし、見晴らしもいいので気に入っている。防災以上の価値があると思う」と話す。
徳島県の条例、全国初の試み
徳島県は2013年に都道府県で初めて、活断層上の大規模な建築を規制する条例を施行した。大地震を引き起こすおそれのある中央構造線断層帯が、県内を横断しているからだ。県は活断層の「調査区域」を…
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