午後五時過ぎ、出かけていた稔と真吉が戻ってきた。彼らは石岡譲治とその父親について調べていたのだ。
稔が報告した。
「石岡譲治ってのは、どうも中途半端な不良らしいですね」
日村は聞き返した。
「おまえらみたいに根性が入っているわけじゃないということか」
「ちょっと反抗的で、素行がよくない……。まあ、その程度のつまんねえやつのようです」
「素行がよくないってのは、どの程度だ?」
「せいぜい教室の中でふてくされたような態度を取ってる程度じゃないですか?」
「街中で悪さするほどじゃないってことか?」
「少なくとも、ワルたちの間で顔が売れているわけじゃないですね」
日村たちがメジャーリーグだとしたら、石岡譲治は少年野球レベルということだ。
石岡の素行と警察の関与
「そんなやつのせいで、健一は警察の世話になっているわけか」
「もっとちゃんとしたワルなら、警察に検挙させるという手もあったでしょうが……」
「教室内で突っ張ってる程度のやつじゃ、警察も興味を持たないか」
「どうせ、犯罪歴もないでしょうから。街中で暴れた実績もないでしょうし……」
「おまえが言うとおり、つまんないやつだな……」



