検事総長に12日付で就任した川原隆司氏(61)が同日、東京・霞が関で記者会見し、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による凶悪事件などを念頭に、「安全・安心な社会の実現に努め、国民皆さまの信頼に応えていきたい」と抱負を語った。
不適正な取り調べへの認識
不適正な取り調べなど、検察に厳しい目が向けられている現状について「高い倫理観を持ち、常に『検察の理念』に立ち返って適正に検察権を行使していくことが重要だ」との認識を示した。
経歴と影響を受けた人物
東京都出身。慶応大法学部卒業後、平成元年に検事任官。秋田地検検事正、法務省刑事局長や法務事務次官を歴任し、令和7年7月から東京高検検事長を務めた。
平成18年4月から1年間、東京地検で凶悪事件を扱う「本部事件係」を担当し、昼夜なく現場に臨場する警視庁の捜査員と行動を共にした。命を奪われた、そのままの姿の遺体を目の当たりにし、真相解明への思いを強くした。
影響を受けた人物に、海軍大将、米内光政を挙げる。「物事の本質をしっかりとつかみ、大事な時に判断を誤らない。事件捜査でも、組織運営においても大事なことだ」と表情を引き締める。
前検事総長の会見
12日には、同日付で検事総長を退任した畝本直美氏(64)も記者会見に臨んだ。取り調べの適正化に向けた取り組みなどを振り返り、「時代に応じた検察の在り方を模索していかなければいけない」と語った。



