ネパールと中国の国境地帯で発生した土石流は、発生から1週間が過ぎた。ネパールだけで死者・行方不明者が約5千人に上る未曽有の被害が出るなか、濁流の迫る校舎から速やかに高台へ避難し、生徒ら900人以上が助かった学校があった。
「人生で経験したことがない」災害
中部ビドゥールの川沿いに立つトリブバン・トリシュリ中等学校。ラジェンドラ・ダワディ校長(47)が首都カトマンズで取材に応じ、「人生で経験したことがない」という災害のすさまじさや、避難当時の状況を語った。
8月26日の朝はいつもどおり早朝から授業が行われていた。パニックで過呼吸になる生徒もいたという。
「洪水、洪水だ!」の叫び
「洪水、洪水だ! そこらじゅうに水が来ている」。現場からはそんな叫び声が上がり、校長は避難を即決した。「もし間違いでも、生徒の命を守るために動くべきだ」と判断したという。
校舎はその後、濁流にのまれたが、生徒900人以上は高台への避難に成功し、自らの命を守った。
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