ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流による死者数は30日、ネパール側で752人、中国側で16人に増え、計768人となった。行方不明者は約3000人に上る。
原因は氷河の崩落か
中国政府傘下にある中国科学院の専門家は30日の記者会見で、土石流の原因について「地球温暖化の影響で氷河が不安定化した」と発表し、ネパール側の海抜約5200メートルの地点で氷河が崩落したと指摘した。
トンネル内に100人以上が閉じ込めか
AFP通信によると、ネパール側では水力発電所のトンネル内に100人以上が閉じ込められた可能性があり、当局が中印などの支援を受けて救助活動を急いでいる。ネパール首相府は29日、「土砂を除去し、入り口を確保する作業を加速させている」とした。
救助活動への影響と被災状況
中国中央テレビによると、被災地では30日未明、新たなせき止め湖が確認され、救助活動が一時中断した。ただ、古いものも含めて水位は下がり、決壊の可能性は低下したという。
中国当局によると、29日午後時点の行方不明者546人のうち、外国人は23か国の計261人。ネパールの104人が最多で、インドの49人が続く。国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は27日時点の推計で、被災者は少なくとも9万3000人とみている。



