ネパール大洪水、軍設置の仮設ジップラインが救助の命綱に
ネパール洪水、軍の仮設ジップラインが救助の命綱に

中国国境付近で発生した洪水・土石流の被害を受けたネパール・ビドゥルでは、増水したトリシュリ川の上を渡る約250メートルのジップラインが、軍によって設置された。このジップラインを使い、兵士らは地元住民らの救助活動を行う。

住民が順番待ち、緊急支援物資を優先

設置後、氾濫した川の岸辺には、対岸へ運んでもらう順番を待つ人々が集まった。まずは、緊急の治療や薬品、食料、その他の支援物資を必要とする人々が水の上を渡された。

「自宅は洪水に流された。家族は避難所にいる」とAFPに話したスジャンさん(44)も、ジップラインでの渡河を希望する一人だ。普段はオランダ・アムステルダムに暮らしているが、発災後に急遽ネパールへ戻ったという。ヘリコプターの手配がつかず、妻や2人の子ども、そして高齢の母親の元へ向かうためにここへ来たのだと語った。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

死者1200人超、依然4800人不明

この大災害により、ネパールと中国チベット自治区では大きな被害が出ており、これまでに1200人以上の死亡が確認されており、いまだに約4800人が行方不明となっている。

3歳の息子と共に川岸を訪れた母親のデイビ・マジさん(31)は、トリシュリで孤立したと言い、「夫と他の2人の子どもがいる自分の村に戻りたい」と必死の表情で訴えた。

医療搬送にも活用、計5か所計画

別の被災者、ビシュマ・バッタさん(40)は、母親が夜間に深刻な呼吸困難に陥ったためジップラインで急いで川を渡ったと述べた。家の酸素ボンベは空になっていたとしながら、「なんとか母親を仮設ジップラインに乗せ、病院へ運ぶことができた」と説明した。

軍によると、この仮設の渡河ポイントは、洪水に見舞われたトリシュリ川沿いに計画されている計5か所のうちの最初のものだという。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ