お盆に先祖の霊を迎えるために、キュウリやナスで作る「精霊馬」の代わりにミニカーなどを軒下につるす「精霊車」という風習が、山形県遊佐町で受け継がれている。
昭和30~40年代に始まった風習
遊佐鳥海観光協会によると、同町に自家用車が普及した昭和30~40年代頃に、「ご先祖さまに早く帰ってきてもらいたい」とミニカーを飾るようになったとされる。飛行機やバスの模型をつるす家もある。精霊馬の材料だったマコモが不足し、代用したのが始まりともいわれている。
約60年前のミニカーを大切に保管
同町の行政書士、佐々木正紀さん(77)がつるすのは、約60年前に購入した「2代目トヨペット・クラウン」のミニカー。お盆のあとは車用のワックスを塗って保管しており、新車のような輝きを放つ。佐々木さんは「ご先祖さまに快適に旅をしてもらうためにも、この風習を続けたい」と話していた。



