シンガー・ソングライターのさだまさしさん(74)が28日、ドラマ「北の国から」の脚本を手がけた倉本聰さんの訃報を受け、公式インスタグラムでコメントを発表した。さださんは今年8月9日に富良野市内で行われた「北の国から スペシャルコンサート」に出演。舞台には、倉本さんも登壇していた。コメント全文は以下の通り。
「せっかちで頑固で喧嘩っ早い倉本先生」
せっかちで頑固で喧嘩っ早い倉本先生。 大好きな紅葉も落葉も雪も待てずに秋の香りのする日に、ぷいっといなくなりました。
一途で不器用で芸に厳しい倉本先生。 歴史に残る名作『北の国から』の音楽を、若造の僕を信用して、ぽいっと全部任せて下さった侠気の人。大恩人でした。
「あれが我々への格好良すぎる遺言」
最後にお目に掛かったのは「北の国から」放送開始45周年を祝った先月、八月九日の富良野演劇工場のステージでした。
今思えば先生登場の時のこと。《暗転~照明濃度まで計算し尽くして、浮き上がるように現れ~五郎さんの『遺言』を朗読~ふわりと暗転してあっという間に舞台から去る》という、あのストイックな演出。今思えばあれが我々への格好良すぎる遺言でした。
「良くNHKが許してくれたなあ。でかした!!」
教わったことが沢山あります。叱られたことも一杯あります。褒められたのはたった三つ。「はかぼんさん」という小説と、わざわざ詩島まで来て、子どものようにはしゃいで羨ましそうに褒めてくださったあの時。あと一つはNHK紅白歌合戦で「北の国から」を歌った時でした。
よほどNHKとの大喧嘩が胸に残っていたのでしょう。「良くNHKが許してくれたなあ。でかした!!」と嬉しそうでした。まるで僕が先生の仇を討ったみたいでしたけど、あれ、NHKからのリクエストだったんですよ。
「北の国から」を500話まで書いてくださいとお願いしていたのに、書いてくれたのかな?(笑)詩島が気に入ったら島に籠もって「西の国から」を書いてともお願いしたのに書いてくれたのかな? もう少し仕事でご一緒したかったです。
さようならは言いません。先生またね。 さだまさし