警視庁は29日、住宅に侵入して金品を奪おうとしたとして、東京都港区の職業不詳の男(53)を強盗未遂と住居侵入の容疑で逮捕したと発表した。男は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の「情報元」とみられており、同庁による情報元の逮捕は初めてだという。
事件の概要
発表によると、男は仲間と共謀し、3月20日午後7時40分頃、江東区の住宅兼会社事務所に2階の窓ガラスを割って侵入し、金品を奪おうとした疑い。住人の50~60歳代の夫婦が抵抗したため、何も取らずに逃走し、夫婦にけがはなかった。逮捕は今月28日。
標的情報の提供
事件を巡っては、情報元から標的情報を仕入れて強盗を計画する「案件屋」と指示役、勧誘役の3人と実行役4人の計7人が同容疑で逮捕・起訴されている。男は不動産取引に関わっており、2024年春頃に取引の相談を受けた夫婦の住所や家族構成などの標的情報を入手。案件屋として逮捕された知人の被告(50)にSNSなどで「現金は金庫にある」「5000万円くらいある」との資産情報や夫婦の生活リズムなどを伝えていたという。事件前には報酬の分配についても話し合っていたとみられる。
今後の捜査
同庁は、男が入手した標的情報を基に被告が事件を計画したとみており、情報の詳しいやりとりなどについて解明を進める。