分断されていた九州の大動脈が、52日ぶりに一つにつながった。シルバーウィークの連休を前に、18日に全線での運転再開にこぎつけた九州新幹線。各駅では再開を待ちわびた人たちが次々と乗車し、宿泊予約キャンセルなどで大きな影響を受けた鹿児島県の観光関係者らからは「ようやく活気が戻る」と歓迎の声が上がった。
「シルバーウィークに間に合ってくれてありがたい」
「シルバーウィークに間に合ってくれてありがたい。夏休みシーズンに続いて、キャンセルが相次いだら大変だった」と、桜島を望む城山ホテル鹿児島(鹿児島市)の渡千左代専務執行役員は胸をなで下ろした。
地震後、同ホテルでは8、9月を中心に9000人分超の予約がキャンセルとなり、約2億円の損失が出た。県外からの新幹線を利用する宿泊客が多いといい、かき入れ時の新幹線運休は大打撃となった。
県内の宿泊施設で18万人超のキャンセル
鹿児島県の調査では、8月末時点で県内の主な宿泊施設96施設で計18万3179人分のキャンセルが発生。キャンセル額は少なくとも22億7000万円に上った。全ての施設を網羅した調査ではないものの、地震が観光業に及ぼした影響の大きさが浮かぶ。
観光需要を掘り起こそうと、県は宿泊代の6割(上限2万円)を補助する県独自の「かごしま観光応援割」の受け付けを14日から開始。10月からは国の「九州ふっこう応援割」も始まる予定だ。
城山ホテル鹿児島も14日から応援割を活用した宿泊予約の受け付けを開始し、1時間ほどで予約枠が埋まった。その後もホテルには問い合わせの電話が相次ぐ。
渡専務は「6割補助というのはインパクトがあり、応援割を通して鹿児島が全国から注目されていると感じる。初めて来る人にも鹿児島を好きになってもらえるよう精いっぱいおもてなししたい」と力を込める。



