福岡県政界に大きな影響力を持った県議会の蔵内勇夫議長(72)が25日、辞職した。報道陣の前では議員辞職の理由には触れず、最後の公務として臨んだ講演では、自身が推進してきた「ワンヘルス」の理念を力説した。一連の問題に対し、参加議員からは批判の声が聞かれた。
辞職表明、約1分で取材対応終える
25日午後、全国都道府県議会議長会による女性議員向けの研修に先立ち、東京都内で報道陣の取材に応じた蔵内氏は「本日、議長、県議を辞職します」と明言すると、約1分で取材対応を切り上げた。
その後、蔵内氏は板橋聡副議長に電話し、「よろしく頼む」と辞職を許可するよう促した。議会事務局によると、辞職願の封書を19日に事務局が預かったという。
最後の講演で理念強調も批判の声
研修では、会長の蔵内氏がワンヘルスをテーマに演台に立った。複数の参加者によると、あいさつでは「ご迷惑をおかけしている」との趣旨でおわびを述べ、講演では理念の重要性を強調したという。
参加者からは「勉強になった」との感想も聞かれたが、「花道」とも取れる最終講演に対し、冷めた声や批判も上がった。九州のある議員は「ご自身がいかに頑張ってきたのかを伝えたいと、逆に伝わった」と皮肉った。別の議員は「ワンヘルスに関する福岡の予算の使い方や(高額な)海外視察の金額は誰がみてもおかしい。そんなことをするから『議員は』と批判される。本当に迷惑だ」と憤っていた。



